今年度の秋の談話会は、まちなかキャンパス長岡(長岡駅前)フェニックス大手イースト 5階交流ルームを会場として開催され、「日本海の海藻利用と食文化を」をテーマに3名の研究発表が行われました。一般を含め16名の参加がありました。

渡邉三四一氏は海苔づくりで使用する海苔簀と枠について、そのサイズと素材を検討しました。柏崎市内の9地区の海苔簀と枠を比較分析した結果、最小と最大の面積比に約3倍近い差があることが明らかになりました。その大きさを規定する要因として地域の自然環境や社会基盤などを指摘しました。民具は使用される場所(環境)に規定されることを示唆する発表でした。

早川美奈子氏は柏崎市笠島と青森県今別市袰月における海藻の採取方法や食文化について調査報告しました。

大楽和正氏の発表は鳥取県中部のエゴノリの食文化を中心に、えご食に見られるハレ食と救荒食の二面性に関する内容でした。

本談話会には越後えご保存会の会長及び3名の会員が参加されました。

同会が用意した青森産や出雲崎産のえごの試食も行われ、日本海の海藻を味わいながら理解を深める充実した談話会となりました。

Next Post Previous Post