- 日時:2019.4.20.Sat 14:00〜16:30
- 会場:新潟市中央図書館ほんぽーと3階研修室2
- 参加者:14名
本田雄二氏(新潟市)「江戸時代、越後の子ども」
魚沼郡の近世史料に描かれている子どもの記録を中心に、誕生、病気と死、名前、遊び、教育、手伝いなどのテーマごとに越後の子どもの特徴を紹介した。
発表や質疑応答では下記が話題となった。
- 子どもの名前の例として挙げられている「すて」について
- 倅に1字付与する命名法と、倅には1字付与せず次男以下に1字付与する命名法の存在について
- 子どもの病気見舞の品として挙げられてる「梨」と九頭龍権現の関係について
- 「十六むさし」という遊びについて
本井晴信氏(新潟市)「ベトナム池―通称から地域を考える―」
現在の新潟市西区小新の西川のほとりに昭和40年代〜平成初年代まで存在していた池が「ベトナム池」と通称されていたことを紹介した。その背景には、高度経済成長期に、新潟市西部の砂丘地帯が住宅地として開発され、旧来の農村的な社会が大きく変化していたことがあることを指摘した。
発表や質疑応答では下記が話題となった。
- 「ベトナム池」は1964年の新潟地震の際にできたといわれる。現在の小新ポンプ場の場所にあった
- 昭和30年代から住宅地開発が急激に進展した新潟市の小針〜寺尾あたりの砂丘地帯では、自治会名などで通称地名が乱立した
- 「ベトナム池」は「ベトコン池」などとも通称されていた。これはテレビやグラフ誌などでベトナム戦争が取り上げられることが多かったためだろう
- 新潟市西大畑の「異人池」も現在は存在していないが、地名としては残っており、語り継がれている。「ベトナム池」も地域の時代の記憶として残していきたい
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